2017.06.09.09.39

We're Not Gonna Take It

おれたちのめのまえにさしだされた掌には、十数本の糸屑がにぎられていた。

はなしは数時間前にさかのぼる。

敵の攻撃をうけたおれたちはほうほうのていでにげだす。蜘蛛のこをちらすというが、まさにそんなかんじだ。

おれたち数人は、そいつのあとについていった。人間としては最低だが、にげあしだけははやい。臆病者だけに危険を察知する能力だけにはたけているのだ。
そうして、おれたちは全員、五体満足でここにいる。おそらく今夜一晩ならば、大丈夫だろう。

あがってしまった息が一段落としたところで、おれは点呼をかねて誰何をした。名前と階級、そして所属だ。本来ならば、これはそいつの仕事だが、おびえてしまって役にはたたない。

14名。
あいつもあいつもいる。かんがえることはだれもおなじだ。そいつの利用価値はだれにとってもおみとおしなのだ。
多少の怪我をおってはいるもののだれにも命に別状はないようだ。

そいつにそれを報告してさしだされたのが、その糸屑というわけさ。

今夜ひとばん、交代で立番が必要だろう。その順番をこの籤できめろと、いうのだ。

おろかしい。
指揮官ならば、現状を確認して最適なものを任命すればいい。
さもなければ、自身が率先するかだ。

いかにもそいつのかんがえそうなことさ。

[the text inspired from the song "We're Not Gonna Take It" from the album "Stay Hungry" by Twisted Sister]


関連記事

theme : 今日の1曲 - genre : 音楽

a song for you | comments : 0 | trackbacks : 0 | pagetop

<<previous entry | <home> | next entry>>

comments for this entry

only can see the webmaster :

tackbacks for this entry

trackback url

http://tai4oyo.blog108.fc2.com/tb.php/2300-5aceaa3c

for fc2 blog users

trackback url for fc2 blog users is here