2017.04.07.11.18

Neat Neat Neat

すっかり、もぬけのからだった。

くたくたのずたぼろでたどりついたらだれもいない。いないどころかなにもない。とうとう、あいつににげられてしまった。

おれの私物はたかがしれている。きのみきのままで、ここにころがりこんだやさきだ。かかえている鞄ひとつが財産だといってもいい。
だからといって、ひとこともことわりもないまま、とんずらこいていいわけもない。

いやな予感はあったのだ。きょう1日、あいつに電話してもでやしない。留守電なんかにしようものなら、おれの機嫌はわるいからな。どんなときでもあわてておびえて応答する。それが今日にかぎって。
こういうことなのか。

なにもないこの部屋、だれもいないこの部屋はやけにひろくかんじる。居候の身分では、居場所はごくかぎられているからな。それがどうだい。このだだっぴろさは。一国一城の主人だって、こうもひろい場所はあたえられないだろう。

ここにくるまえにかってきためしをたいらげたら、もうすることもない。みずをのもうにもコップすらない。洟がでてもかむ紙もない。

どうにでもしやがれ。大の字、文字どおりのその姿勢だ、そいつでねむりこけていたら、電話がなった。
あいつの番号だ。

[the text inspired from the song "Neat Neat Neat" from the album "Damned Damned Damned" by The Damned]


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