2017.03.12.11.45

これもまた悪い夢の続き 93.

こんな夢をみた。

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The Poster for the movie "Decoder" directed by Muscha

中に入ると2棟が建っている。左にあるのは1階建てで、右は2階だ。
どちらも壁も屋根もぼろぼろで、ここからでも中はまるみえだ。雨風を凌げるかどうかも怪しい。

夜なのにこんなに明るいのは、いたるところに篝火があるからだ。
コートの中が汗ばんでくる。少し暑い。

そこらじゅうにひとが群れていて、だれもが皆、正気を失っている。ここに彼女はいるのだろうか。
群れのひとつひとつを訪ね歩くべきなのだろうが、そんな時間は惜しい。一刻でも早くここは立ち去りたい。

右の建物の入り口すぐに階段があり、その1段1段にしゃがみこんでいる。かきわけて上るのは至難だ。

しようがない。彼女の名前を大声で呼ぶ。そしてそれよりもおおきく「帰るぞ」と叫ぶ。
焦っている。敬称をつけるかフル・ネームにすべきところを、ファースト・ネームで呼び捨てだ。これではふたりの関係が知れてしまう。

叫ぶのは1度でいい。連呼するのはあさましい。
しばらくすると、群れをかきわけて女がやってくる。

黙っておれを見上げた彼女はそのまま俺の腕をとる。周囲にはまだしばらく内緒にしておきたかったがこれでご破算だ。
無邪気なのか、これが彼女の計算なのか。
こんなところにいること自体がすでに罠だ。

出口に、みたことのある顔がふたつある。取引先の女性達だ。

「おれ達は帰るけど、ふたりともまだいるの」

街はとおく、拾えるクルマもないだろう。仮に空車をみかけても財布の中身は心許ない。終夜営業の店があればそこで朝まで時間をつぶすつもりだ。

ふたりのうちのひとりが怪訝な視線を彼女に向ける。仕方なくそれぞれを紹介する。
はじめましてで済めばいいところをその女がこう切り出す。
「以前にお会いしましたよね」

そこから後は祝福の嵐だ。
周りのものが皆、握手を求める。

かつての上司がこんな台詞を吐く。
「こんな素敵なひとと一緒になるなんて。おまえもすみにおけないな。いや、お目出度う」

群がる人々にもみくちゃにされながら、暗い森の向こうに、街の灯りがみえる。

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The Poster for the movie "The Bachelor" directed by Gary Sinyor
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