2017.01.20.11.24

Chinese Rocks

絶景だった。
二の句がつげない。

この国にやってきてもう1か月。いくつもの風光明媚をみてきたつもりだった。

ひなびたまちの居酒屋でしりあった老人の案内だった。
公用語がつうじず、なまりもひどい。みぶりてぶりと、てにしたカメラをしめして、旅の目的をつげた。

そうして、ここにつれてこられた。3日かかった。
だがその甲斐もあるものだ。
おそらく、この地域の住人たちしかしらないのだろう。そして、彼等にはその価値がわからない。
まずしい生活におわれ、おそらく、うつくしさというものの存在をしらないのだろう。

ぼくは無我夢中で撮影していた。ここだけではきっとない。もっとおくにいけば、もっとうつくしいはずだ。だがそのまえに、いまめのまえにあるこれをみすてることもできない。

しばらくして、背をたたくものがいる。きっと案内の老人だろう。
ふりむくといしをもっていた。ひとかかえもある。いわとよぶべきか。

そのいしの先端はそこだけくろくにごっていた。
老人のえみがすべてをつげている。

血の痕なのだった。

[the text inspired from the song "Chinese Rocks" from the album "L.A.M.F." by The Heartbreakers]


関連記事

theme : 今日の1曲 - genre : 音楽

a song for you | comments : 0 | trackbacks : 0 | pagetop

<<previous entry | <home> | next entry>>

comments for this entry

only can see the webmaster :

tackbacks for this entry

trackback url

http://tai4oyo.blog108.fc2.com/tb.php/2203-6611c947

for fc2 blog users

trackback url for fc2 blog users is here