2016.12.09.11.27

Wishing Well

文字どおりに、これではねこのひたい、ちっぽけな境内だ。

廃墟のような街の、わすれさられたようなうらどおり。そんなところに模型のような鳥居がある。
まちわびているような、まちぼうけをくらっているような、そんな風情だ。

だが、そこにはいってみると、ちいさいままに、神社がそなえるべきものはすべてととのっているようにみえる。
この街のたたずまいからみれば、予想外のものなのだ。

神主や巫女がいるとは到底おもえないが、少なくとも熱心な氏子はいるのだろう。

絵馬掛けには幾つもの絵馬が吊るされ、樹々にはいくつものしろい札、神籤がむすびつけられている。
ふしぎだ。この一角だけが、活気にみちている。
それとも信仰というものはこうやってふてぶてしくいきのびるというべきなのだろうか。

ひときわつよい風がふいて、樹々に呼応するように、絵馬もおとをたてた。

そうか。きみたちはそこにいるのか。

[the text inspired from the song "Wishing Well" from the album "Introducing The Hardline According To Terence Trent D'Arby" by Terence Trent D'arby]


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