2016.12.02.11.02

Vermillion (The Story Begins)

とじこめられてからこれで、もう1週間にはなるのか。

さいわいにして食料の備蓄はまだある。
だが、砂嵐は一向におさまる気配はない。

ちいさな掘建小屋だ。
風がつよまれば、そこかしこから砂がふきこんでくる。
その砂をかきあつめてふくろにつめ、砂防として隙間という隙間にねじりこむ。とんだマッチポンプというわけさ。

だから、どこをみても砂ばかりだ。
くすんだ砂のいろしかここにはない。

それにしてものどがかわく。砂のせいだ。
つばをはいても、砂のほうがおおい。
いやないろだ。

掌も指も、おなじいろにそまっている。
ふとおもいたって、ナイフをてにした。
この腕のなかも、砂にそまっているのではないのだろうか、と。

手首をかっさばけば、あかくそまるのだろうか。それとも、このいやないろとおなじ液体がながれるだけだろうか。
じっと掌をみる。

おちつけ。
備蓄はまだある。
砂嵐がおさまりすれば、たしかめるてだてはいくらでもある。

おれの眼が、色彩をわすれているだけなのだ。
しばらくはそう信じていろ。

[the text inspired from the song "Vermillion (The Story Begins)" from the album "Vol. 3 : (The Subliminal Verses)" by Slipknot]


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