2016.11.25.10.50

Uptown Girl

ぶったおれているおれのあたまのまうえ、そこに2本のあしがある。
さっきからおしだまったまま、ずっとおれをみおろしていやがる。
いけすかないおんなだ。

それがそいつをみた最後だった。
そんなはなしでもいい。

さもなければ、それがやつとのであいだった。
ああ、すてきだね。

ところが、そのどちらでもないんだ。いやほんと。

彼女がおれに引導をわたしたわけでも、ふたりのなれそめでもない。
だからといって、ゆきずりのおんなでもないのさ。

おれがしでかしちまったへまのせいで、こんなふうにほうりだされているのはわけがある。
もっともそれがなんだったのか、とっくのむかしにわすれちまったがね。

そしてそこにたまたま、このおんながとおりがかった。
それからながいながい年月が経過した。

なんの因果かしらないが、この惑星はそのとき凍結した。そこにいきるありとあらゆる生物も、だ。
うんのわるいことにそのタイミングで、ここにおれはほうりだされてしまったってわけさ。

以来ずっと、このおんなはおれのあたまのうえにいる。何千年、何万年、何億年もだ。
もうすこしのタイミングがあえば、おれには絶景だったのだ。

おれがおがめるのは2本のあしだけ。
かおもとしもわからない。
そんなおんなと永久につれそっているわけだ。

[the text inspired from the song "Uptown Girl" from the album "An Innocent Man" by Billy Joel]


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