2016.10.07.12.21

Neither One Of Us (Wants To Be The First To Say Goodbye)

やつはこういったんだ。
あなたなしではいきてはいけないと。
どこかのメロドラマにでもある、陳腐な台詞だが、実際にそういったんだからしょうがない。
むしろ無学なあのおんなにしては上出来だ。そう、ほめてやってもいい。

そっからさきはさらによくあるはなしさ。

刃物をふりまわすそいつとくんずほぐれず、そして、こんな按配さ。

やつはきっと、これとはぎゃくの結末をのぞんでいたのかもしれない。
そうすればそこからさきは、おれがいきているかぎり、いや、おっちんでも一緒か、ずっとこのおれにつきまとっていられるからな。

しんでもしにきれない。
やつはそういったが本心はそのぎゃくだ。
とっととしんで、怨霊にでもなりたかったのさ。

そいつは勘弁してほしい。おれがほかのおんなとしけこんでいるときに、やつがじっとおれたちをみつめている。ごめんだぜ。たちのわるい冗談だ。

だから、あまんじてやつのナイフをこのどてっぱらにうけてやった。
のたうちまわっているおれのすぐそこでやつはいま、呆然としている。

これでやっとあいつとおさらばさ。
ようやくおれは自由になる。

[the text inspired from the song "Neither One Of Us (Wants To Be The First To Say Goodbye)" from the album "Neither One Of Us" by Gladys Knight And The Pips]


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