2016.09.04.11.11

これもまた悪い夢の続き 86.

こんな夢をみた。

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the poster for the movie "Sacco e Vanzetti" directed by Giuliano Montaldo

映画が始まる。
昭和の疑獄事件を題材にした作品だ。

モノクロの画面とカラーの画面が錯綜する。事件当時の映像が乱舞している。事件の概要はそれでほぼ了解できる。

画面に大きくタイトルが映し出され、粗く荒んだ白い紙の上に配役が並んでいる。
頁がめくられる。
この映画の台本がそのままタイトルバックになっている様だ。

最後の頁の上にペンを持つ大きな掌が映し出され、そのペンがひとりの人物名を綴る。
そして捺印。
監督の名だ。
彼はそのままその映画の主役を演じる。事件を暴露した取材記者が、監督であると同時に、本作品の主人公と謂う訳なのだ。

台本と掌がフレーム・アップして、その持主が顕れる。
台本を無造作に放り投げた彼が、ぼくをみあげてぞんざいな会釈をする。
映画を観ている筈のぼくは、いつのまにか、その映画の登場人物となっている。

いまいるぼくは、これから発覚する事件当時の現場にいるのか、それとも、制作中の映画の現場にいるのか、解らない。

彼は別の書類を取り上げて、そばにいる人物にこう尋ねる。
「これには、なんて署名すればいいのかね。本名、芸名、役の名前。ぼくはどれでも構わないのだが」

「夏の賞与の受領書ですよ」

鼻で笑って、書類を突き返し、振り向きざまに、ぼくに向かって尋ねる。
「で、君は?」

名前と昨日までの所属を伝える。どうやら、今日から彼の下に配属されたらしい。
「ぼくの直属というわけか。...。では指示するまでそこに座っていなさい。今から校正なんだ」

そう謂って、紙の束をつかんで席を立つ。そして、空いている机の上にそれを押し広げて貪り読む。
何故ならば、彼専用の机にはそんな場所がないからだ。本や書類、資料、様々なものが雑然と積み上げられている。

しばらく手持ち無沙汰で周囲を観察していると、隣席から声をかけられる。
「その辺にペンはないかな。黒くてよく書けるやつ」

目の前にある机の抽斗と謂う抽斗のどこをあけてもでてこない。恐る恐る、直属の上司の机も漁るが、出てくるのは、インクの出ないペンばかりだ。

予鈴がなる。もうすぐ午休みだ。部屋の緊張感が一挙に瓦解する。馴染みの店、美味い店、そんな単語が出るともなく話題にのぼる。

窓をみると、さっきまで降りしきった雨もあがり、青空ものぞいている。

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the poster for the movie "Pastoral : To Die In The Country" directed by Shuji Terayama
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