2016.07.01.12.14

The Zephyr Song

きがついたらゆかにのびていた。気をうしなっていたらしい。

そのままの姿勢で周囲にめをやる。しずかだ。時計のはりはわずかばかりしかすすんでいない。
失神していたのはほんのみじかい時間のようだ。
それにきづくと、秒針のきざむおとばかりがこだまする。

だが、すでにておくれなのだ。約束の時間はとうにすぎた。これでおれもおしまいだ。いずれやつらがくるだろう。それまでのいっとき。それまでの猶予だ。

いまさらにげてもたかがしれている。

きてみればなんのことはない。すぎてしまえばなんのことはない。もう、おれにできることは一切なく、あとはまつだけだ。
なんておだやかなんだろう。

絶望、これを絶望とよぶのか。だとしたら、なんてやさしい時間なんだ。

ほんのすこしまえの、しにものぐるいがまるでうそのようだ。
だったら、もうすこしはやく、ここにくればよかったのかもしれない。

問題をさきのばしにさきのばしにさせて、永遠におわらないつなわたりをずっとここまでしてきた。
そう、さっさととびおりちまえばよかったのだ。まっさきに足許のつなをきってしまえばよかったのだ。

さむくなってきた。
風だ。
きっと汗がかわいてきたのにちがいない。

[the text inspired from the song "The Zephyr Song" from the album "By The Way" by Red Hot Chili Peppers]


関連記事

theme : 今日の1曲 - genre : 音楽

a song for you | comments : 0 | trackbacks : 0 | pagetop

<<previous entry | <home> | next entry>>

comments for this entry

only can see the webmaster :

tackbacks for this entry

trackback url

http://tai4oyo.blog108.fc2.com/tb.php/2052-d0540804

for fc2 blog users

trackback url for fc2 blog users is here