2016.04.01.11.00

Mushroom

茸があたまにはえた。
数ヶ月前のことだ。
めがさめて、いつものくせでかみのけをかきまわしたら、違和感がある。かがみを何枚も駆使してみたら、茸だった。

おそるおそるひっぱってみたら、なんの抵抗もなくぽろりとぬけた。
しろい、ほそい、だけれども、どうみてもそれは、茸だった。
そして、その日がはじまりだった。

翌朝、めがさめて、いつものくせでかみのけをかきまわしたらやっぱり、違和感がある。その朝はかがみはやくたたずだった。そのかわり、前日の記憶はまだ無事だった。違和感をつまんでひっぱってみたら、なんの抵抗もなくぽろりとぬけた。
しろい、ほそい、だけれども、どうみてもそれは、茸だった。
その日から、毎朝の習慣が多少、変更された。

めがさめて、かみのけをかきまわして、違和感をさがす。いつもおなじ場所とはかぎらない。しろい、ほそい、それは一見、白髪とみまちがう。だから仮に、違和感をそのままほうったらかしに外出しても、なんの心配もないはずだ。だれもがあたまに茸をはやしていないように、だれもぼくのあたまに茸があるとはおもうまい。しらばっくれていればいい。

だけど、あたまに異生物をのっけたまま、日常をすごしているには抵抗がある。
冬虫夏草ということばもおもいつけば、子供時代に読んだSF小説もあたまをよぎる。
だから、毎朝、茸を除去する。

だれにも文句をいわれるすじあいはない。
そのときはまだ。

[the text inspired from the song "Mushroom" from the album "Barbed Wire Kisses" by The Jesus And Mary Chain]

images
Originally, the song "Mushroom" from the album "Tago Mago" by Can

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