2016.02.12.11.50

Funny The Way It Is

あるスポーツ選手の引退会見がながれていた。

かねてから、うわさがなかったわけではない。だが、シーズン開幕当初、まっこうからそれを否定していたのも本人だった。

ぼくは彼のファンでもないし、その競技に関心があるわけでもない。
駅前でのまちあわせの最中、数分おくれるという連絡をうけてしばらく、街頭ヴィジョンからながれてきたのだった。
まさに第一報をこの眼でみたことになる。

その模様は、後に全世界をかけめぐる事にもなるし、その夜のテレビ、翌日の新聞、あちらこちらのメディアがまくしたてたから、詳細をあえて語る必要もない。
その選手の長年のファン、彼の競技のファンならば、いいたいことはいくらでもあるだろうが、残念ながらぼくにはそんな感慨はない。

ただひとつ、きになることがある。

彼が会見中、自身の過去の業績にふれるときがある。そのほとんどはそこにいた記者からの質問に対する際に登場する。

ほこらしげにそれを誇示してもいいはずだ。
にもかかわらず、言葉のはしばしに、おいめをかんじさせるのだ。
きれいなことばで表現すれば、謙虚という文字になるのかもしれない。だが、もうすこし、あさましい語感のほうがふさわしい。
ねじけたような、ひねくれたような、みじめな印象をぬぐいきれないのだ。

シーズンなかばでの現役引退、そのくやしさが彼にそうかたらせているのか。
それとももっとべつのものなのか。

つまりその会見中に、彼の、その競技に対する愛情を一切、ぼくはかんじられなかったのだ。

[the text inspired from the song "Funny The Way It Is" from the album "Big Whiskey And The GrooGrux King" by Dave Matthews Band]


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