2015.07.21.12.13

でとろいとろっくしてぃ

キッス (Kiss) の第5作『地獄の軍団 (Destroyer)』 [1976年発表] の冒頭楽曲と謂うよりも、1977年に行われた彼らの初来日公演『スナック・アタック・ツアー (Sneak Attack Tour)』の冒頭楽曲としての印象の方が、絶対に強い。
それは単純にその日本武道館 (NIppon Budokan) での公演を収録した番組をリアル・タイムでNHKヤング・ミュージック・ショー (Young Music Show)』[1977 5月7日放送] で観たから、と謂うのは第一の理由ではあるが、それと同時にアルバム『地獄の軍団 (Destroyer)』 [1976年発表] での過剰な演出が、時と場合の応じて、鬱陶しくて仕様がない事も否定できないない事実ではあるのだ。

その総ての責は、同作のプロデューサーであるボブ・エズリン (Bob Ezrin) におっかぶせれば良いし、と同時に彼もまたそれを安んじて受け入れるだろう。

ところで、件の楽曲『デトロイト・ロック・シティ (Detroit Rock City)』ではあるが、この楽曲のモチーフ、つまりデトロイト (Detoroit) と謂う都市がロック・シティ (Rock City) と呼ばれる所以は、キッス (Kiss) の前々作『地獄への接吻 (Dressed To Kill)』 [1975年発表] にある。
と、謂うかその収録曲の『ロックンロール・オールナイト (Rock And Roll All Nite』にある。

当時、鳴かず飛ばずで低迷していた彼らが窮余の中で放った最初のヒット・シングル『ロックンロール・オールナイト (Rock And Roll All Nite』は、その都市デトロイト (Detoroit) でのヒットが発端だったのだ。
そして、デトロイト (Detoroit) での人気に便乗して仕掛けたのがその次の作品、ライブ・アルバム『地獄の狂獣 キッス・ライヴ (Alive!)』 [1975年発表] である。その収録をデトロイト (Detoroit) コボ・ホール (Cobo Hall) で行ったのだ。
そしてそのライヴ・アルバムがプラチナ・ディスク (Platinum Disc) となる。

キッス (Kiss) の黄金期はそこから始まるのだし、その結果のひとつとしての日本武道館 (NIppon Budokan) でのコンサートのTV放映を、ぼくがリアル・タイムで経験出来た、と謂う訳なのだ。

一方、キッス (Kiss) 自身の観点で観れば、デトロイト (Detoroit) と謂う都市無くしては、その後の飛躍も一切、あり得なかった訳で、それがそのまま、デトロイト (Detoroit) と謂う街をテーマとした楽曲を創るモチヴェーションになり得たのだろう。
アルバム『地獄の軍団 (Destroyer)』 [1976年発表] での、楽曲『デトロイト・ロック・シティ (Detroit Rock City)』の冒頭に楽曲『ロックンロール・オールナイト (Rock And Roll All Nite』の一部が聴こえるのは、その証左と謂える。

だから、あけすけに謂えばデトロイト (Detoroit) はロックの街と謂うよりも、デトロイトはキッス (Kiss) [のため] の街と謂った方が内実を反映している様な気もする。
デトロイト・ロック・シティ (Detroit Rock City)』ではなくて『デトロイト・キッス・シティ (Detroit Kiss City)』と謂う訳だ。

images
上掲画像は、アルバム『地獄の軍団 (Destroyer)』 [1976年発表] からの第3弾シングル・カットとして発売された『デトロイト・ロック・シティ (Detroit Rock City)』の日本盤シングル・カヴァー [画像はこちらから]。
アルバム・ヴァージョンの冒頭の、長大なイントロと謂うか寸劇はカットされてコンパクトに収まってはいるが、それはそれでまた消化不良を起こして物足りないのだ [アルバム・ヴァージョン / シングル・ヴァージョンを聴き比べると良い]。
そう謂う意味では、単純に、ボブ・エズリン (Bob Ezrin) 余計な事しやがって、と謂う短絡も起こし辛いのだ。

次回は「」。
一瞬「て」ぢゃないのかと危ぶみもしたが、この連載ルールを原則とした上で、ここで定めたルール改変はあくまでも長音 (Vowel Length) に関する規定だから、いいんだよな?

附記 1.:
キッス (Kiss) のセカンド・シングル『キッシン・タイム (Kissin' Time)』 [1974年発表] は、歌の各所に全米の都市が散りばめられてはいるが、デトロイト (Detoroit) は登場していないのだ。もし、この楽曲の中でその都市の名前が挙がっていたら、彼らの運命はどうなっていたのだろうか。
尤もこの楽曲は彼らのオリジナル楽曲ではなくて、1959年発表のボビー・ライデル (Bobby Rydell) のカヴァー [そのヴァージョンはこちら]。
彼らのファースト・アルバム『キッス・ファースト 地獄からの使者 (KISS)』 [1974年発表] にも当初は収録されていなかった。

附記 2.:
デトロイト・ロック・シティ (Detroit Rock City)』の主題が自動車 [とその事故] であるのを指摘するまでもなく、デトロイト (Detoroit) はロック・シティ (Rock City) である以前に自動車産業 (Automotive Industry) の街、つまり、モーター・タウン (Motor Town) であり、それはそのままモータウン・レコード (Motown Records) の由来でもある。
つまり、デトロイト (Detoroit) は本来ならばソウル (Soul Music) の街なのだ。

附記 3.:
[ここから大韓民国 (Republic Of Korea) の首都へと綱渡り的に話題を移したりはしない。]

附記 4.:
デトロイト・テクノ (Detroit Techno) についてはいつかまた。
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