2015.05.29.10.55

Uncle

母親の弟にあたるそのおとこはそのころ、週になんどか、あそびにきていた。
それもほとんどが平日の昼日中だった。

なんの用で、彼がおとずれていたのかは、いまになってよくわかる。

だが、そのころは、おれのあそびあいての役をかっていたとばかりにおもっていた。
うまれたときからからだがよわく、しかも当時、あたらしいまちにひっこしてきたばかりだったからだ。ともだちもいない。
だから、からだのぐあいがよければ、ふらりとあらわれた彼につれられて、野や山や川にでかけた。彼は自転車にのっていたからだ。

おれの当時のあそびあいては彼だけだった。
父も母もけっして彼のようなことはしてくれない。
父はあさはやくでて、よるおそくかえってくる。めったにかおをみたこともない。
母は母で、家事だけでていっぱいだ。

ある日曜日。彼は父とあっていた。
そこで、どんな会話がなされたのかはわからない。
その日はぼくのあいてにもなってくれず、そしてそのまま、かれをみかけた最期の日となった。

[the text inspired from the song "Uncle" from the album "If" for "Japanese Edition" by Mindless Self Indulgence]

images
the cover for EP "<3", for the the song "Uncle"
by Mindless Self Indulgence

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