2015.02.06.14.04

Escape (The Pina Colada Song)

たとえば、信号の変わるまぎわ。たとえば、かどをまがるそのてまえ。
場合によっては、靴紐をむすびなおすふりをして。

そうやってぼくたちはふけるのだ。

この季節、体育の授業はくるひもくるひもランニング。
すべては真冬の校内行事、マラソン大会にむけてのものだ。
冬のさむいさなか、全校生徒が一丸になって約10キロの距離をはしるのだ。

教師達は、馬鹿のひとつおぼえで、冬のマラソンの効能をのべたてるが、そんなはなしはだれもききはしない。
スタート・ラインがあってゴールがあって、そのあいだに1位から最下位までの順位がつく。ただそれだけのはなしだ。
ほかの試験となんらかわりはない。

かわりはないが、教師達が望んでいるのは物語だ。しかもそれははしりだすまえからできあがっている。
それをかれらののぞみどおりに実行するのがおれ達生徒の役割なのだ。

だから本番はかれらのおのぞみどおりに行動すればいい。
番狂わせや劇的ななにかも、きっと演ずべきものがきちんと演じてくれるはずだ。

それがわかっていてれば、もうリハーサルは一切無用だ。
逃げちまえ。

とちゅうでぬけて、折り返し地点からもどってくる集団の、ほどよい場所で合流すればいい。
はやすぎてもおそすぎてもいけない。それさえ注意すれば、なんの問題もない。

いざとなったら、ききあしのほうからつってくれるさ。

[the text inspired from the song "Escape (The Pina Colada Song)" from the album "Partners In Crime" by Rupert Holmes]


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