2014.12.23.09.20

ぷれーんおむれつ

寿司 (Sushi) ネタの玉子焼き (Tamagoyaki : Egg Sushi) である様な、砂糖 (Sugar) もしくは味醂 (Mirin) で味を整えた、甘い玉子焼き (Tamagoyaki : Sweet Omelette) が実家で出された事はついぞ、なかった。

たまに母親に強請った際も、あれはちいさい児のお家で出るモノだ、あなたはもうお兄さんでしょうと謂う、よく解らない理由で却下されていた。確かにぼくは長子の長男で、当時既にみっつ下の弟がいるにはいたが、お強請りした時分は、まだ小学校 (Primary School) にあがる前だ。世間一般ではまだ「ちいさい児」で充分に通用する年代だが、そんな客観的な視野はまだ、出来上がっていない。それよりも、多少なりとも背伸びがしたい時季の事だ、自己の認識よりも低く見積もられるのは納得がいかない。
結局、毎回毎回、母親ごときに論破されてしまった事になる。
だからと謂って、時折、連れて行ってもらえる寿司屋 (Sushi Shop) で玉子焼き (Tamagoyaki : Egg Sushi) を頼む事は滅多になく、一人前にとろ (Toro) とか鮪 (Tuna) とかを頬張っていたから、困ったモノなのだ。
甘い玉子焼き (Tamagoyaki : Sweet Omelette) は専ら、近所に棲む叔母夫妻の家でご馳走になっていた。既にぼくと同世代の孫がいる彼らにとっては、玉子 (Egg) も砂糖 (Sugar) もご馳走の類でしかも彼らの幼年期よりも遥かに価格が下がった折だから、喜んで提供してくれる。

その代わりに実家の玉子焼き (Tamagoyaki) は少々、風変わりな食材が、日常的にトッピングされていた。

(Garlic Chives) が入った韮玉 (Egg With Garlic Chives)、 (Welsh Onion) が入った玉 (Egg With Welsh Onion)、紅生姜 (Beni Shoga : Pickled Ginger) が入った紅生姜玉 (Egg With Beni Shoga : Pickled Ginger)、海苔 (Nori) が入った海苔玉 (Egg With Nori)。

作り方はどれも共通で、簡単にレシピを記せば、以下の通りだ。

材料:生玉子 (Raw Egg) 2〜3個、食用油 (Cooking Oil) ないしはバター (Butter) もしくはマーガリン (Margarine)、そしてトッピング用の食材。調味料として、塩 (Salt)、胡椒 (Papper)、少々。
1. トッピング用の食材を一口サイズの大きさにする。紅生姜 (Beni Shoga : Pickled Ginger) にはこの行程は不要だが、 (Garlic Chives)、 (Welsh Onion) は刻む必要がある。また、海苔 (Nori) は刻み海苔 (Sliced Nori) を使うか細かく千切ったモノを使用する。
2. 生玉子 (Raw Egg) を溶く。その際に、溶いた玉子 (Egg) の中にトッピング用の食材と調味料をいれてしまってもいい。
3. フライパン (Frying Pan) に熱を加え、食用油 (Cooking Oil) ないしはバター (Butter) もしくはマーガリン (Margarine) を投入する。
4. 生卵 (Raw Egg) をフライパン (Flying Pan) に入れ、焼く。この時に、トッピング用食材と調味料を投入してもいい。
5. 満遍なく火が通ったら出来上がり。
6. トッピングする食材次第だが、ウスターソース (Worcestershire Sauce) よりも醤油 (Soy Sauce) の方があうと思うが、それはお好みにより、だ。

そんな玉子焼き (Tamagoyaki) が、朝食ないしは休日の昼食に定期的に供されていた。
トッピング用の食材を観れば解る様に、どれもがこの料理の為だけに用意されているモノではない。
冷蔵庫やキッチンのどこかに常備されているモノを、順当に消費しているのに過ぎない。

だから、独り暮らしを始めたばかりのぼくも、そんな玉子焼き (Tamagoyaki) をつくろうと思っても、肝心要のトッピング用の食材がない。
(Garlic Chives) にしろ、 (Welsh Onion) にしろ、紅生姜 (Beni Shoga : Pickled Ginger) にしろ、常備する様な食生活を運営している訳ではないし、だからと謂って、態々、玉子焼き (Tamagoyaki) の為だけに、そんな食材を購入するのも阿呆らしい。腐らせたり賞味期限 (Best Before Date) や消費期限 ( Used-by Date) を逃してしまうのがオチなのだ。
唯一、その例外としてあるのが海苔 (Nori) ではあるが、当時のぼくの手許にあるのは味付け海苔 (Seasoned Laver) であって、サイズ的には申し分はないモノの、これだけで一膳、御飯を喰えるモノをさらに手を加えるのも勿体無い。

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と、謂う様な事から結論としては当時、1週間に1度、プレーン・オムレツ (Plain Omelette) を作る事になっていた。
完全食品 (Perfect Healthy Foods) でかつ貴重な動物性蛋白質 (Animal Protein) であるところの玉子 (Egg) だ。それを、10個1パックでスーパー (Super Market) 等で購入すれば、シルベスター・スタローン (Sylvester Stallone) 演じるロッキー・バルボア (Rocky Balboa) [映画『ロッキー (Rocky)』 ジョン・G・アヴィルドセン (John G. Avildsen) 監督作品 1976年制作 より] ならば朝のランニング直前に一気に消費してしまうところをぼくは、賞味期限 (Best Before Date) を勘案すれば、そのくらいの頻度で玉子 (Egg) を消費しなければならないから、なのだ。
[掲載画像はこちらから]

そんな日は大抵、パスタ (Pasta) と一緒の食事だった。
茹で上がったパスタ (Pasta) をフライパン (Flying Pan) で軽く炒めた遺りのオリーブ・オイル (Olive Oil) の風味とその余熱で焼いた。
ふわふふわとろとろのプレーン・オムレツ (Plain Omelette) を妄想する一方で、この玉子 (Egg) でパスタ (Pasta) 全体をふうわりと包んでオムパスタ (Pasta In Omulette) は出来ないだろうかなとか、訳の解らない妄想に耽りながら、焼いていた。
だから、出来上がったプレーン・オムレツ (Plain Omelette) はその妄想の両端のどちらにも行けずに、無愛想な紡錘形 (Spindle‐shaped) の塊にしかならない。しかも、自身でつくった料理はどれもそうなのだが、旨いのだか不味いのだか、解らない。
尤も当時は、腹一杯になればそれでよかったのだが。

次回は「」。

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